Obsessions ¼
執着 - 情熱から狂気まで
今年の映画祭は「執着 - 情熱から狂気まで」をテーマに、日本映画と日本社会における「執着」というモチーフに焦点を当てます。執着は、しばしば工芸、音楽、料理といった分野に見られる完璧さの追求と結びついています。また普遍的な重要性を持つテーマでもあり、私たちはその文化的背景の中でさらに深く考察したいと考えています。執着には、「こだわりすぎ」や「自制心の喪失」といったネガティブな側面もあり、人を破滅へ導くこともあります。一方で、並外れた成果を生み出す原動力となる情熱や献身といったポジティブな面を持つこともあります。こうした多面的な側面は、今年のプログラムにも表れており、強迫的な愛、欲望、魅惑、復讐への渇望、そしてもちろん映画に対する強烈な情熱といった形で描かれます。
映画祭終了後、テーマ企画から選ばれた数本の映画がライン・マイン地域の映画館で上映されます。日程は後日Nippon Specialsサイトにて発表します。
本テーマ企画「執着 - 情熱から狂気まで」はKulturfonds Frankfurt RheinMainの支援を受けています。